未熟な天使 *恋と心理学と彼とわたし*
Chapter6

*シリタイ気持ち



「それってデートでしょ?」


リカが言った。


「えっ! ううんっ だから、そんなんじゃないって」


携帯を耳にあてたままベッドの上に転がったあたし。足だけをバタバタさせる。


「だって電車でお出かけして一緒にランチして、遊園地行って……って、完全にデートだよ。それ」


あの日から二週間くらい経っていた。

そしてさっき、リカに話したの。
といっても、手をつないで歩いたことや観覧車でのことは言ってないけど。


知らない町へ出かけたあと、あれからあたしは何度も彼の家へ行っている。

それはやっぱりレポート作成のためだけど。

またマンツーマンしてもらって、時にはランチしに出かけたり。
暑いねなんてアイスを食べに行ったり。

なんだかんだ言ってこの夏休み、ふたりで結構会ってるんだ。

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