未熟な天使 *恋と心理学と彼とわたし*
男にしてはキレイすぎるうなじに顔を近づけ、押しあてた唇。


―― あれっ これでも反応ない?


まさか寝てるとか………

と密着したまま顔を覗き見ようとした時 ――



「ひゃっ!!」



あっという間に体を反転されられ。

ボスっとベッドに沈みこむ。


仰向けになったあたしの上にいる葵。

ため息が出るくらい澄んだ瞳で見降ろしてくる。



「もうっ 寝たふりしてたでしょ?」

「そんなことないよ」


ひょうひょうと言ってのけてからクスっと笑う。


「あと3問だけなのにぃ~」

「いいよ。答えるから問題言ってよ」



でもその目。

なにかたくらんでそうな気がしてならない。


手探りで持った参考書を葵の顔の横に掲げる。



「……えっと、
f(x)=-3x+|2x-4 ―――きゃっ」



読んでいる途中なのに、急に降りてきた唇が耳に触れた。
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