BEST FRIEND
私は優一さんに声をかけられるまで知らなかったのに、優一さんはずっとハルを見ていたんだ。
「たとえ振られてもいいから気持ちを伝えたかった。気持ち良く写真を撮る為にも…」
「ありがとう」
「お礼を言うのは僕のほうだよ。今日は付き合ってくれてありがとう」
二人が笑い合った時、コスモス畑の向こうから夕日が顔を覗かせ始めた。
「あ、夕日だ」
「シャッターチャンスだ!」
優一さんは立ち上がりシャッターを切る。
夕日に染まりながら一心不乱にシャッターを切る優一さんの姿がとてもカッコよかった。
その姿に胸が高鳴った事にハルは気付いていた。
そしてハルは夢中になっている優一さんの隣に立ち、
「優一さん」
「ん?」
「私と付き合って下さい」
「え?」
シャッター音が止まる。
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