BEST FRIEND
「写真のコンクールでね、大賞を取ればプロのカメラマンになれるかもしれないんだって。それで優一さんも応募して、今日がその発表なの」
優一さんは桜の写真を送ったらしく、今日の日が近付くにつれて落ち着きを隠せてなかった。
「お前は行かなくていいのかよ」
「関係者以外は会場に入れないんだって。だから私今日ヒマなの」
「私はヒマ潰しか」
フッと息を吐く夏海。
別にそう思って誘った訳じゃないけど、せっかくの休日だから誰かと過ごしたい。冬馬達は部活だし、夏海と遊ぶの久しぶりだし。
「いいじゃん。たまには」
「へいへい」
気のない返事をしてたけど、夏海は帰ろうとしなかった。
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