コイビトは
「…それに?」
リディルルにせかされて、俺は自分でも何がいいたいのか、はっきりとつかめていないまま、言葉が出るにまかせた。
「女の人って、ちょっと苦手なんだ」
「苦手なの」
この状況で? とリディルルが暗に言っている気がした。
確かに、女の子二人と男一人でカラオケに入って、さらに女の子を膝枕しておいて(わざとではないとは言え)、女が苦手なんて、リディルルがあきれているのが伝わってくる気がした。
「昔ね、知らない女の人に…刺されたことがあって」
「……」
俺はリディルルを見ずに、独り言を言うようにつぶやいた。
「結局、それは俺を狙っていたのか、ただの通り魔だったのか、わからないけど、俺はそれ以来、なんとなく女の人が苦手で。特に初対面であればあるほど」
「……」
俺が顔をあげると、リディルルも俺から視線をはずして、ドリンクを飲んでいた。
その様子に、俺は何故か…違和感を感じたけれど、その違和感を言葉にすることは出来なかった。
リディルルにせかされて、俺は自分でも何がいいたいのか、はっきりとつかめていないまま、言葉が出るにまかせた。
「女の人って、ちょっと苦手なんだ」
「苦手なの」
この状況で? とリディルルが暗に言っている気がした。
確かに、女の子二人と男一人でカラオケに入って、さらに女の子を膝枕しておいて(わざとではないとは言え)、女が苦手なんて、リディルルがあきれているのが伝わってくる気がした。
「昔ね、知らない女の人に…刺されたことがあって」
「……」
俺はリディルルを見ずに、独り言を言うようにつぶやいた。
「結局、それは俺を狙っていたのか、ただの通り魔だったのか、わからないけど、俺はそれ以来、なんとなく女の人が苦手で。特に初対面であればあるほど」
「……」
俺が顔をあげると、リディルルも俺から視線をはずして、ドリンクを飲んでいた。
その様子に、俺は何故か…違和感を感じたけれど、その違和感を言葉にすることは出来なかった。