コイビトは
ええ!? そうなの!?


くらいの反応は、最初に返ってくると、なんとなく俺は予想していたのに、




リディルルの反応は、反応というよりもむしろ、聞こえてないのか、くらいの無反応だった。



せめて少しくらい、へぇ、とかそうなんだ、とか言ってくれてもいいのに。



無言かよ。




というか、やっぱり誰に話してもこれくらいの反応なんだろうか。


俺の予想が自意識過剰だっただけで。




もしかしたら、もうこんな時間だし、彼女もあんまり頭がまわってないのかな。



といって俺は時間を確かめようと、ケータイを取り出した。


ズボンのポケットからケータイを取り出すとき、ひざが動いてラヴィコの頭ががくんと揺れたけど、ラヴィコは起きなかった。
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