マスカラぱんだ


「葵先生?」

「傷口を見るなんて。紫乃ちゃん?僕はこれでも我慢しているんだ。こんな場所で。ホテルの部屋の中で、そんな姿を見たら。僕は紫乃ちゃんを裸にしちゃうよ。」


ええ?裸?

何でそうなるの?

先生は私を抱き締めていた腕を離すと、フラフラと危ない足取りでソファに向かう。

そしてどっしりとソファに腰を下ろすと、先生は俯きながら頭を掻いた。

そんな先生の姿を見つめながら、私は考えを巡らす。

先生に傷跡を見せるとなると。

あっ!そうか!


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