マスカラぱんだ
**葵**
僕の決断を、君は絶対喜んでくれると思っていた。
だから、どうしてそんなに驚いた顔をするのが理解出来なかった。
「どうして?辞めたの?もしかして、私のせい?」
え?
どうして君のせいになるんだ?
君の考えがわからない僕は、話を進めようと口を開く。
「違うよ。これは前から僕が」
「私が寂しいなんて言ったから?私、葵先生から大事なお医者様の仕事を奪ってしまったの?!ねえ?葵先生?私のせいでしょ?ごめんなさい。私、自分のことばかりで。ごめんなさい。」
君が僕の話を遮り、泣きながら取り乱すなんて思ってもみなかった。
それも、ものすごい誤解をして・・・。