マスカラぱんだ


そんな私の気持ちを知らない優衣は、さっきまで半分以上残っていたプリンをあっという間に食べ終えると、興奮しながら話を進める。


「もしかしてあれじゃない?紫乃が碧に無理矢理ヤラれそうになったお詫び?とか?」


あ。確かに有り得ない話じゃない。

碧がしたことの口封じ?のためにこの特別室?

そう考えると、ぴったりと辻褄が合うと思った。

がっかりした。

こんな豪華な特別室に入院させてもらわなくても、私は碧とのことをベラベラ話したりしないのに。

先生は私をそういう女だと思ったんだ。


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