死神彼氏と五日間
――――…あーあ…。ユキトさんから貰ったうさぎちゃん、壊れちゃったな…。
真奈は割れたうさぎの片付けに勤しんでいた。
ソウシはソファで横になっている。
――――…さっきの魔力って、そんなに強力だったのかな?
真奈は片付けながら、ソウシを横目で見た。
今は呼吸も整ってはいるが、ひどく疲れているようだ。
―――…でもなんで、手から落としちゃったんだろ?
『…捨てろ』
その言葉が真奈の心に響いて、一瞬意識を無くしてしまった。
そして、気付いたときにはすでに手からうさぎは消えていた。
あれだけ大事だったものを手放してしまうほど、彼の言葉は真奈の心を引きつけたのだろうか…?