死神彼氏と五日間




――――…あーあ…。ユキトさんから貰ったうさぎちゃん、壊れちゃったな…。





真奈は割れたうさぎの片付けに勤しんでいた。




ソウシはソファで横になっている。





――――…さっきの魔力って、そんなに強力だったのかな?



真奈は片付けながら、ソウシを横目で見た。



今は呼吸も整ってはいるが、ひどく疲れているようだ。





―――…でもなんで、手から落としちゃったんだろ?




『…捨てろ』



その言葉が真奈の心に響いて、一瞬意識を無くしてしまった。


そして、気付いたときにはすでに手からうさぎは消えていた。





あれだけ大事だったものを手放してしまうほど、彼の言葉は真奈の心を引きつけたのだろうか…?









< 48 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop