死神彼氏と五日間
ソウシはやっと真奈を離した。
すぐさま真奈は部屋の隅に行き、その心臓の高鳴りを陰から抑えようとしていた。
――――…あ、危なっ!五日の命の前に今死にそうだったよ!なにせ……
「お前、男に抱かれるのは今日鵞初めてか?」
「ぎっくーっ!」
「『ぎっくーっ』?」
――――…しまった!また言葉に出ちゃったよ!
「あ、ありませんよっ!どうせ…」
―――…私には無縁な話だったし。
いつのまにかソファに座っていたソウシは足を組み直して、その上腕を組んだ。
「……………ふんっ」
―――――…何故に鼻で笑ったっ?!
「な…なんで笑うんですかっ?―――…どーせ『男とは無縁ぽい』とか思っているんでしょ!」
「お!勘がいいな!」
「図星だったんですか…」
―――――…そこは当たってほしくなかったよ…。