死神彼氏と五日間
そして、次に真奈が瞬きをした時には既にソウシは目の前にいて、真奈の携帯を持っている方の手首を掴んでいた。
「――――っ!」
「…だから言っただろ?悪魔とは関わるなって」
深紅の瞳を目の前に真奈は掴まれた手首を必死に抵抗した。
しかし、びくともしない。
………当たり前だが。
「今お前がしようとしていることが俺から見たらどういうことかわかっているのか?」
「知りませんよ!というか、痛いですっ!」
するとその握り締めていた手首を一層強く握った。
「―――…っ痛、な…なんで逆に強くなるんですか…」
本当に痛そうに顔を歪める真奈にソウシは意味深に笑う。
「…どうやら俺は独占欲が強いらしい。」
「………はい?」
そしてその手首を掴んだまま、真奈との距離を詰めた。