死神彼氏と五日間
「私、嬉しいです。……これが恋なんですかね?」
この言葉が聞こえたのか、ソウシは立ち止まりゆっくりと真奈の方を振り返った。
真奈は手を胸にあて、少し視線を下に向けて話していた。
「ユキトさんとはちょっと違う……。ソウシさんに言われるとその言葉が何度もこだまするんです。……信じられないから、もう一度、と聞き返してしまうんです」
最初はソウシの顔は驚いていたが、すぐに微笑みへと変わった。
「俺も嬉しいよ、お前がそんなこと言ってくれて…」
深紅の瞳が真奈を捉える。
恥ずかしそうに、でも確実に自分の気持ちを言い表している真奈を…―――――