小悪魔★boy
『梨夏が泣いてる』
リカ。
その名前には覚えがあった。
今回の暇潰しのターゲットであり、
俺に振られた女子生徒。
『だからなんだよ。』
『たかが失恋よ?、それで私があんたに寇打ちすんのも、おかしな話し』
彼女は一歩一歩、俺に近付いてくる。
『何が言いたいんだよ。』
『女を賭け事に使うなっていってんだよ』
――バンッ!!!――…!!!!
目の間が真っ白になったかと思えば、
真っ直ぐ見ていたはずの視線は
彼女の手によって地面に落とされた。
頬が痛む。
『父親にも殴られた事無いのに………とでも言えばいいわけ?』