*秘密の恋*
泣きながら顔を上げると悲しそうな表情で私を見つめる日向がいた。
「日向が怒ってる理由分かんなくて私何か怒らせるようなことした?」
私わ泣きながらも日向に聞く。日向わそっとぎゅっとしてくれた。
「ごめんな、菜々。俺さお前の1番近くにいる男わ俺だと思ってた。そんな菜々に好きなやつがいるって知ってショックだったんだ。」
そうだったんだ。私も日向に1番近い女の子でいたいな。
「日向わ男の子の中で1番近い存在だよ?」
と正直に伝える。すると日向も
「菜々わ女の子の中で1番俺の近くにいる子だよ。」
と答えてくれた。嬉しくてぎゅっと日向を抱きしめ返した。
2人で屋上から教室に戻ると綾乃わにっこり微笑んでくれた。
「菜々ちゃーん。ちょっと話してもらおうかな?」
さっきまでにっこり微笑んでいたはずの綾乃が怖いくらいの笑顔で近づいてきた。
「あ、綾乃…怖いから。ちゃんと話すから。」
「菜々ちゃんの家寄るから覚悟しといて。」