Ti Amo



なにしてんだ、馬鹿か俺は。
女になんて気使ったことないのに。
あいつの為にベッド譲ったりなんかして。



家に帰った俺はベランダで煙草を吸いながらそんな事を考えていた。


「最近、頭の中あいつの事ばっかりだ。どうしたんだよ俺」


好きなのか?あいつの事。
いや、そんなんじゃない。
俺が女を好きになるなんて…



そんな事を考えながら次の煙草に手を伸ばした。


「ん?もう空かよ」


灰皿を見ると吸殻がたくさん転がっていた。

ふと時計を見るともう11時。

2時間近くあいつの事を考えていたらしい。


「はぁ…」


もやもやした想いのまま眠りについた。



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