男装人生
「怜悧?どうしましたか?早く寝ないと明日にひびきますよ?」
縁側でボーッと景色を眺めていると、恭に声をかけられた。
実はみんなが寝るのを待っていたのだが、そんな簡単にうまくいかない、か。
恭は怜悧の隣に腰掛ける。
「みんなは?」
「藤原くんは元々早寝早起きで早々におやすみになりましたよ。鈴音は、勉強疲れでしょうかね?あんなに圭也の隣で寝るのを嫌がっていたのに仲良く寝てしまいました。」
「そっかぁー」
鈴音、ドンマイ。
目覚めた後の慌てた様子が目に浮かぶ。
そういえば、恭と二人きりで話すのは初めてかもしれない。
寮だし、まわりにはいつも人がいる、それに何より、ほとんど仲間と集まっているからだ。
なんだか
えーと
うーん
そう
「ちょっと新鮮。」
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