男装人生
「何ニヤけてるんだぁ?」
「う、うるさい‼」
圭也の頭をチョップする。
「イッてぇ~」
「ざまーみろ。」
一時ニヤニヤは止まりそうもない。
圭也は納得いかないという顔だ。
ポーっと、到着を知らせる汽笛の音が聞こえる。
「怜悧、圭也、行こ?」
とうとう目的地に到着したようだ。
「・・・駅近くの旅館。すぐ着くよ。」
「おっ、りんりん、案内してよっ‼」
「うん。」
凛に続き、列車を降りる。
駅を出ると、歴史的建造物が立ち並ぶ街が目に入る。
どこか懐かしさを感じるそんな造りだ。
「よっしゃーやっと着いた~」
ミッキーが心底嬉しそうに歓声を上げる。
よっぽど列車内で退屈していたようだ。
「あれ、この街、電柱なくね?」
「・・・景観の為。」
「へぇ~」
圭也も負けず劣らずひどいはしゃぎようだ。
「ねぇねぇ~あれ、地元の高校生じゃな~い?」
突然ハルが少し先を歩く、若い女性たちを指さす。
見た目は確かに女子高生っぽい。
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