男装人生


私は架依斗の後をついて階段を上り始めた。

「あっ、ストップ!!怜悧、番号何?」


「2。」


「じゃあ」

階段を降りてきて一階の1番端の部屋を指差す。

「あそこが怜悧の部屋だよ。ちなみに、俺は二階の階段を上がった真正面だから。」

「えー」

私も架依斗と同じ二階がよかった。


「大丈夫。中学からの友達もたしかその部屋だったよ?」

あまりにも残念そうな顔をしていたからか肩をポンポンと叩いて言った。


"架依斗の友達だからきっといい人だ。"

すっかり架依斗を信用している私はそう思いこむ。


できれば大人しくて、鈍感で、地味な子がいい。←超都合いい考え


そんな贅沢なことも考えていたのだから。


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