男装人生



「希夜っ!お前っ‼」


「はぁ・・・」


校舎から1人の少年が全力でこちらへ走ってくる。
また新たな人物の登場だ。
希夜はあらか様に嫌そうな顔をしていた。
たどり着いた少年は苦しそうに肩で息をしている。
呼吸を整え


「今は入学説明の時間だろっ‼」

一喝(イッカツ)した。


「お前がちゃんと他の生徒の見本になれといつも言っているじゃないか!ホントなら僕が見本となるはずだったんだ。それなりに誠意を見せてもらわないと困る!なんでこんな奴が毎回1番なんだ。絶対おかしい。いつもいつもいつもフラッと出ていきやがって。その度に探しに行ってる僕の身にもなれよ。理事長の息子だからっていい気になるなよ‼」


高速で放たれたその言葉の数々に俺は呆気にとられる。
この学園には変な奴しかいないのだろうか。


言っちゃあ悪いが見た目はつり目にぼさぼさの髪の毛、ぶかぶかでだらしのない制服。
おまけにひどい猫背。

真面目クンには全く見えない。
少年の口から出てきたものと思えないのだ。


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