執事と共に日常を。
缶の熱が、思わず受け取った手に染み込んでくる。


「……いいのか」

「2本も飲めないわ」


恵理夜は、そう言って一歩先を歩き出した。

缶は、やはりカイロの代わりのようだ。

青年も同じように手を温めながら歩き出した。
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