執事と共に日常を。
「うわっ」


青年は、恵理夜のように上手く越えられずコートの端を柵に引っ掛けてしまっていた。


「大丈夫?」


青年が、ようやく柵から解放されるころ、恵理夜は土手を上がり青年の前に立っていた。


「はい。甘いものは平気かしら」


すぐ下の自販機で買ってきたらしい。

砂糖入りの缶コーヒーが差し出された。
< 17 / 267 >

この作品をシェア

pagetop