執事と共に日常を。
春樹は、恵理夜のコートのポケットの中でその小さな手をしっかりと握った。

そして、その腰をそっと引き寄せた。

逃がすまい、とするように。


「さあ、帰りましょうか」


二人は、ゆっくりと歩き出した。
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