執事と共に日常を。
「……なぜ、散歩に出かけるといつもそう遅いのでしょう」


春樹は、一応、と言うように聞いてきた。


「考え事しながら歩いてると、時間を忘れるのよ」

「せめて、携帯電話くらいはつながるように持っていてください」

「はいはい」


伝わらない小言になるだろうと、春樹は諦めのため息をついた。
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