君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
練習を終え、スタジオを出ると、大嶋がでかい声で俺を呼んだ。
「江口~!俺も乗せてって」
「………いいけど」
…うるせぇよ。
助手席に乗り込んだ大嶋は、興奮したように口を動かし続けた。
「気になるよなぁ、江口のお気に入り!」
…近づくなよ?
「どんな子なんだろうな?」
…いい子だよ!
「俺、惚れちゃうかもな~」
…しばくぞこら。
こいつはなんで、こんなにテンションが高いんだ。
まぁ、俺も今から明ちゃんに会えると思うと、結構嬉しいんだけど。