君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
「きたきた、こっちっす!」
向かい合って座っていた彼女を隣に座らせながら、俺達を呼ぶ正樹。
「よぉ、あれ?可愛い子じゃん」
「ダメっすよ、俺の彼女っすから!」
俺達に挨拶をしようと、頭を何度もひょこひょこ動かしている彼女の顔の前に、大嶋に見せないように手のひらをバタバタさせる正樹。
面白いけど、面倒だから、さっさと奥の席に座った。
ようやく全員が落ち着いたところで、タイミングを見計らったかのようにお冷やが置かれた。
「いらっしゃいませ」
…あ、店長。
そう、先日酔っぱらいに「カマ」呼ばわりされていた人だ。
…普通に整った顔してんじゃんなぁ。