君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
ぼんやり考えながら、頬杖をついて窓ガラスを見つめていると、真っ暗な世界に、1人、天使のシルエットを見た。
それは、外にいるのではなく、窓ガラスが店内を映しているからである。
それに気付いた俺は、ゆっくりと振り返る。
高ぶる胸を、抑えながら、ゆっくりと。
そこには、席から数歩離れたところに、ポカンと立ち尽くす明ちゃんがいた。
「…おとといぶり」
手を振る俺に、ますます怪訝な顔を見せる。
…なんて可愛いんだろう。
スキニージーンズにヒールスニーカー、肩の広めな白いロング丈セーター、そしてポニーテール。
…なんて首の寒そうな。