君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
「出た。自己中オトコ」
「なんてこと言うのっ、明ってば!」
すかさず美加ちゃんがたしなめる。
すると、大嶋が笑いだした。
なんだ、こいつは、、、
「なるほどね~、江口が明さんを気に入る理由がわかったよ」
「えっ、なんすか?」
正樹が食い付く。
「そう、俺、自己中。よろしくね」
またしても視線を大嶋に奪われたのが悔しくて、わざとらしい笑顔を明ちゃんに向けた。
「なんですか」
「いや、特には」
「あるでしょ」
「いや、特には」
やりとりににやけそうだ。
「…嘘」
俺は身を乗り出して、向かいの明ちゃんの耳元で口を動かす。
「大嶋に妬いただけ」