君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



海だと気付く明ちゃんの顔が、一瞬曇ったのは、気のせいだろうか。

場所の選択は、決して間違えてはいなかったと思うんだけど。

車を降りて、歩き始めない明ちゃんに、俺はやはり自己中に振る舞う。


「ちょっと、おいで」

…この手をとって、、、

俺達は、自然と同じリズムで歩き始めた。


「見せたいものがあってさ」

「なんですか?」

「、、、あれ」

「あれって、、、」

「俺の」

そこに置いておいたのは、自前のドラムセット。


「外で、聞きたいって言ってたでしょ?」


聞かせたかったってのが本音だけど、、、

「聞いてね、俺の音…」



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