君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



車に戻ると、明ちゃんは携帯を開いていた。

メールを見ているようだった。

そういえば、彼女が携帯を手にしているところを見たのは、最初にアドレスを交換したときだけだった。

あまりメールを好まないのかもしれない。


「メール、誰から?」

親だったら申し訳ないと思いながら聞いてみると、相手は美加ちゃんからだと言った。


明ちゃんが自然に携帯を閉じたので、少し話をしてから車を発進させた。

おもむろにもう一度携帯を開いた明ちゃんの雰囲気が変わったことに気がついたのは、俺も成長したってことだろうか?



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