君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



「何か悪い知らせだったの?」


車を道路脇に停めて、聞いてみたが、明ちゃんは怪訝そうな顔をしただけだった。

いや、嫌そうな顔をした。

言いたくなさそうだったが、それを俺は悲しく思ってしまった。

彼氏面をするな、とか、面倒くさい男だ、とか、思われるのも嫌なんだが、この際気にすることじゃない。


明ちゃんは確実に、イライラしていたんだから。


「何で連絡先を知ってるのかもわかんないし、突然会いたいなんて言われても迷惑だし、そもそも他の男子との差が感じられないだのなんだの言って振ったのはあっちなのに!」


元カレの存在を、俺が確実に意識し始めたのが、この瞬間だった…



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