君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



「会ってやれば?」

ものすごく驚いた顔をする明ちゃん。


「今、俺に言ったこと、全部直接言った方がいいんじゃない?メールとか、面倒でしょ」

俺は、俺なら、きっとこうする。
それさえも、面倒なんだけど。

頷く明ちゃんに、今度は俺が小さく微笑む。


「今ので、俺が引くとでも思った?」

「普通引きますよ」

「残念。俺、だてに自己中やってねぇから」

「なんですか、それ。全然残念じゃないんですけど」


顔を見合わせて笑った。


でもこの選択が間違っていた。

………俺のせいだね、ごめん…明。




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