君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
「ごめん、な」
俺の胸に顔を埋める明ちゃんを、必死に俺の腕にしまい込もうとする。
無駄だとは、わかっているけど、全てを、俺で包み込みたかった。
「何があったか、言って」
「…イヤ」
「明、、、言って」
呼び捨てだったことに驚いて顔を上げる明ちゃんと目が合った俺は、小さく微笑んだ。
あまりに愛しくて、睫毛に光る涙さえ眩しくて、俺は自然と明ちゃんの瞼に唇を落とした。
「言いたいことを言えれば、元カレを忘れると思ったし、そいつも離れていくと思った。でも、そうじゃなかったんだろ?」