君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
「じゃあ、また」
ひらひらと手を振って、余裕を装いつつ車に向かう。
本当は、もっとかけてやる言葉とか、いろいろあったんだろうけど、残念ながら今の俺には、明ちゃんを元気にしてあげられるようなセリフが言えない。
…本当、情けねぇな
車に乗り込んで、エンジンとエアコンをつけると、そのままそれらが暖まるまで、
明ちゃんと美加ちゃんが歩いていく後ろ姿を、どうか無事でありますように…と願いながら見送っていた。