とある堕天使のモノガタリⅡ ~MIDRASH~


日も傾きかけた頃、本部で待機していると右京の携帯にジェイから着信があった。


『やぁ…どうした?』

『クロウ今どこだ?』

『知り合いのとこだよ。何かあったのか?』

『いや、みんなで飲もうかと思ってsnakeに居るんだ。』

『あ~…行きたいけどそっちに着くまで時間がかかる…』


すぐ近くだから5分もかからないのだが…


『そうか。ところでヒューガは?』

『居るよ。代わろうか?』

『うーん…どうすっかな…
実は歌姫が一緒なんだ。』

『…なんだって?』

『寂しそうにしてたから誘ったんだよ。』

『そうか、誘ったのか…ククク…伝えてみる。』

『ふふ…すっ飛んで来る方に10£だ!』

『おい、賭けにならねーじゃねぇか!』


ゲラゲラ笑う右京を虎太郎が半眼で睨む。


電話を切った右京は虎太郎をじぃっと見詰めた。


『なんだよ…』

『リサが…』

『え?リサ?』

『マイク達と飲んでるらしいぜ。』

『!?』


ガタンと勢い良く立ち上がると無言のまま慌ててP2を飛び出す虎太郎に右京はニヤニヤと笑った。


『ヒューガ…どうしたんだい?』

『ククク…“緊急事態”ってヤツ?』


肩を震わせて笑う右京を見てアランは『誰かの悪戯癖が移ったみたいだ』と呟いた。


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