とある堕天使のモノガタリⅡ
~MIDRASH~
少し不機嫌なこの小悪魔のような彼女をどうしたらいいのやら…
『はっきり言わないと…大変な事になるわよ?』
そう言ってリサのしなやかな手がツゥーッと胸板を撫で下へ下へと移動していく。
蒼白になる虎太郎とニヤリと笑うリサ。
『待った待った!!ダメダメダメ!!』
『ダメじゃないじゃない!ここであなたの立派な…』
これ以上喋らせるととんでもない事を言うであろう唇を強引に奪って塞いだ。
『…っ!?』
まだ下の方で動く彼女の腕を掴み、頭の上で抑え付ける。
ビルの壁にリサを押し付け身動きがとれないように長いキスをした。
途中で理性が飛びそうになり、何故こんな状況になったかを忘れそうになる。
突然路地に入って来ようとした男の『おっと!すまない!』と言う言葉で我に返った。
虎太郎がリサの肩に『恥ずかしい~』と顔を伏せると彼女はクスクス笑った。
『実はね、リサ…0時にミッション開始なんだよ。』
『ミッションって…例のアラン達のチームの?』
『ん…でその作戦に君の力を貸して欲しい。』
『そうならそうと言えばいいのに…』
『言いたくても言わせてくれなかったんじゃないか…』
ブツブツと文句を言う虎太郎を無視してリサは『ほら、行くわよ!』と手を引っ張るのだった。