意地悪な君の彼女は大変
それに気がつかないこのバカにもイライラする。
そして、先ほどからこっちをチラチラと覗き見する閏にも。
「大丈夫ですかっ!?」
「ああうん、ありがと」
にこっ、ふんわり天使のように微笑する彼女。
その笑顔を見れるなら別に何とも思わない。
けど、それは“俺に向けられる”ものならの話だ。
それが“俺以外の男”というなら別。
少し黒いオーラを醸し出しながら、こいつらのそばへ音を立てず接近する。
そして…―――――――
「―――ッ!!!こ、はく…っ!!」
―――――貪るように深い口付けを、この可愛い唇に何度もほどこした。