発明王ショート
 宝石があると予測してはいたものの、いざ目の前にすると、ショートは慌てた。


「どうしよう、これって、警察に電話するべきかな?」


「わかんない。でも……せっかくだし、このまま二人で事件解決しちゃおうよ」


 成瀬がいたずらっぽい笑みを浮かべた。

一瞬驚いたショートだが、すぐに、成瀬と同じような笑みを浮かべる。


「そうだね。じゃあ次の一手は?」


「うーん、犯人が田井君だって確定させたいよね。もし田井君が犯人なら、今日の夜、この場所にくる確率が高いと思う」


「犯人は現場に戻ってくるってやつ? よし、またぼくの出番だね」


 ショートは掘った土を元に戻し、胸ポケットから、黒光りするボールペンを取り出した。


「じゃじゃーん! ボールペン型カメラー! ボールペンのピンの部分にカメラがついてるんだ」


「へえ、それも発明品なの?」


「いや、これは買った」


「買ったの!?」


 ショートはそのボールペンのカメラの部分が下にくるようにして、塀の上にセットした。


「これでよし! ここに置いとけば、確認しにきた人の顔が撮れるね」


「そうかなぁ?」


「え?」


「だってここ、ライトとかないし、真っ暗になっても写せるの?」


「……はっ、無理だ!」


「草むしりは終わった?」


 突然、後ろから声が聞こえて、二人は同時に振り向いた。
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