発明王ショート
 




「父さんを殺したのは、星野先生ですか?」





 ぽつり、ぽつりと。そしてやがて、ざあ、ざあと。

上空を覆う分厚い雲から、雨が降り始めた。

どんどんと勢いを増していく雨にも、ショートと星野は動じる様子を見せない。

ショートの言葉に反応したのは、星野ではなく、成瀬だった。


「ちょっと、眞森君、何言ってるの!?」


「そうね」


 星野がショートではなく、成瀬の言葉に同意する。


「先生も教えて欲しいな、なぜそう思ったのか」


 ショートはしばし、目をつむり、そして、決心したように目を見開いて、語り始めた。


「…………その指輪を体育館裏で見つけたとき、どこかで見たことがあるな、と思ったけど、どこで見たのか思い出せなかった。

でも田井と話をしているときに思い出したんです。

ベッドシーンがある『流星』という名前のB級……いや、C級映画を。

田井が見たのはそのベッドシーン。だから先生はAVに出たわけじゃない。

そしてその指輪は……」
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