僕らの赤い糸は最初から

L情緒不安定。



絵里side

「あぁ、ロミオ!!
 なぜあなたはロミオなの!!??」

「お前、絶対ふざけてるだろ…;」


いよいよ本格化してきた文化祭の準備。

もう全てが決定してから一か月もたった。

恭ちゃんは監督として大忙しだし、

あたしも迷惑かけないように練習!!

そして、遥は…、


「あぁ、そこ危ねぇからあんま近寄んなよ?
 ちょ、誰かそこの金槌とって。」


まさかの大道具係。

なんてもったいない!!

という女子の意見は無視らしい…。

ロミオ役はクラスの男子に決まった。

恭ちゃん的には遥にしたかったのだろう。

はたから見てても分かった。

だけど、遥はその気0。

仕方ないので違う人になったというわけだ。


「ねぇ、遥も練習手伝ってよ-。」

「…コレ見て言うか、お前…。」


そう、遥は大道具だけでなく、
全部の管轄もやっている。

まぁ、あたしがサボってるからなんだけど…

喫茶店のメニューの決定に、
衣装のデザイン、
値段の調整、
ポスターの製作…、

ほとんど、というか全部自分でやっている。


「…俺が倒れたらお前を一番先に呪う…。」

「…はい、おとなしく一人でやってます。」


全く頭の下がる…、

ってか、あたしがやればいいんだけどね♪
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