僕らの赤い糸は最初から


「お前、去年の文化祭何してたんだよ;」


遥の説明で、なんとか状況が掴めたあたし。

なんか、文化祭中人気のあった3クラスに

優秀賞が与えられるらしい。

もっとも、あたしは去年はそんな事に興味もなかったわけだが。


「人気を出して、入賞すればいいの?」

「簡単にいえばそうだな。
 だけど、全クラスが入賞を狙ってくるし、
 勿論先輩だっている。
 結構難しいんだぞ??」


全校対抗で戦うわけだ。

とにかく盛り上げたもん勝ち、

それから、最も人気があったクラスは、最優秀賞になるらしい。


「まぁ、幸いウチのクラスはお祭り好きな連中が多いし、
 なんとかなるだろ。
 あと、最優秀賞には景品もあるしな。
 それ言えば盛り上がるだろ?」

「…景品??」


景品まであるのか…。

景品…。


「…しい。」

「ん??」


『景品ほしい!!!!!!!』


突然の叫びに遥が驚いているのも気にしていられない。


「よし!!遥、早速作戦会議だ!!!」

あたしは遥をつれて走り出した。

景品はあたしのもんだ!!!

戦いの火ぶたは切って落とされた!!!!
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