オフィスの甘い罠
「プレゼント……?」



それ――薄くて大きな紙の
箱に入った物は、洋服かな
って感じだった。



そんな箱が3つほど、
重ねて積んである。



「ホントはドレスを渡す
予定だったけど、ま、
そっちに変更だな。

受け取れよ」



柊弥がアゴをしゃくって
それを見るように促してる。



あたしはよくわからない
まま、とりあえず箱の
ひとつを開けて中身を見てみた。



そこに入ってたのはスーツ。



リクルートじゃなくて、
白地にラインの入った
オシャレなヤツ。



しかも箱を開ける時
気づいたけど、有名な
高級ブランドのだ。



他のふたつも、同じ
ブランドのかわいいスーツ
だった。



「制服はなくなるからな。

とりあえずどれか着てみろ」
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