オフィスの甘い罠
柊弥はいつもの全く物おじ
しない態度で、正面から
それを受け止める。
そして落ち着いた、あの
尊大なくらい自信に満ちた
声で――…、
「――言っただろ。
お前がつまんねーって
思ってる世界を、オレが
変えてやるって。
だからもう、そんな自分を
偽るアイテムはいらねーんだよ」
「―――――!!!」
ドキリとして、唐突に
呼吸が苦しくなる。
心臓がわし掴みにされた
ような感じだった。
「面白くなるぜ、これから。
オレといたらな」
唇の端を少しだけあげて
笑う、特徴のある笑い方。
―――まただ。
ツキンと、針で刺された
ように胸が痛い。
どうしてだろう?
柊弥のあの笑みを見る度、
あたしはこの不思議な
痛みに襲われる。
しない態度で、正面から
それを受け止める。
そして落ち着いた、あの
尊大なくらい自信に満ちた
声で――…、
「――言っただろ。
お前がつまんねーって
思ってる世界を、オレが
変えてやるって。
だからもう、そんな自分を
偽るアイテムはいらねーんだよ」
「―――――!!!」
ドキリとして、唐突に
呼吸が苦しくなる。
心臓がわし掴みにされた
ような感じだった。
「面白くなるぜ、これから。
オレといたらな」
唇の端を少しだけあげて
笑う、特徴のある笑い方。
―――まただ。
ツキンと、針で刺された
ように胸が痛い。
どうしてだろう?
柊弥のあの笑みを見る度、
あたしはこの不思議な
痛みに襲われる。