オフィスの甘い罠
押しつけがましい言葉。
そんなこと望んでもない
あたしには、ただの迷惑で
しかない。
迷惑で、うっとおしくて。
ただそれだけのはずなのに――
最後に胸に残る疼きだけは
なぜか少し切なくて、
甘くて――……。
「―――なんで、
あたしなの……?」
気づくと、いつかと全く
同じ問いを口にしてた。
あたしの何が気に入られた
のかわかんない。
でも気に入ったにしたって
どうしてこんなことまで
するのか。
その理由が、知りたかった。
「なんであたしが、
アンタの秘書なの?
あたしを振り回して……
あたしを変えて、
どうしたいのよ……?」
柊弥は少しも目をそらす
ことなくあたしを見つめ
返すけど、問いに対する
答えは返ってこない。
そんなこと望んでもない
あたしには、ただの迷惑で
しかない。
迷惑で、うっとおしくて。
ただそれだけのはずなのに――
最後に胸に残る疼きだけは
なぜか少し切なくて、
甘くて――……。
「―――なんで、
あたしなの……?」
気づくと、いつかと全く
同じ問いを口にしてた。
あたしの何が気に入られた
のかわかんない。
でも気に入ったにしたって
どうしてこんなことまで
するのか。
その理由が、知りたかった。
「なんであたしが、
アンタの秘書なの?
あたしを振り回して……
あたしを変えて、
どうしたいのよ……?」
柊弥は少しも目をそらす
ことなくあたしを見つめ
返すけど、問いに対する
答えは返ってこない。