オフィスの甘い罠
「いつ誰が、アンタに
誕生日祝って欲しいなんて
頼んだ!?
思いっきり迷惑だっての!
とっとと帰ってよっ」
大声出したいのを必死で
堪えて小声でまくし立てる
けど、柊弥は『オイオイ』
と苦笑して、
「客に向かってとっとと
帰れはないだろ。
まぁどうせもうすぐ閉店
なんだ、少しくらい相手
しろよ」
「だからそんなの
イヤだって……!」
言いかけたあたしの声に、
その時別の声が重なった。
『あらあら〜っ』とやたら
オーバーなノリで呼び
かける声――ママだ。
声の方に顔を向けると、
ママが満面の笑みで
こっちの席へ歩いてきて、
「高城様、いらっしゃいませ。
お久しぶりでございますわね!」
「あぁ。
最近ちょっと立て込んで
たんだが、紫苑の誕生日と
あっちゃ来ないわけに
いかないからな」
誕生日祝って欲しいなんて
頼んだ!?
思いっきり迷惑だっての!
とっとと帰ってよっ」
大声出したいのを必死で
堪えて小声でまくし立てる
けど、柊弥は『オイオイ』
と苦笑して、
「客に向かってとっとと
帰れはないだろ。
まぁどうせもうすぐ閉店
なんだ、少しくらい相手
しろよ」
「だからそんなの
イヤだって……!」
言いかけたあたしの声に、
その時別の声が重なった。
『あらあら〜っ』とやたら
オーバーなノリで呼び
かける声――ママだ。
声の方に顔を向けると、
ママが満面の笑みで
こっちの席へ歩いてきて、
「高城様、いらっしゃいませ。
お久しぶりでございますわね!」
「あぁ。
最近ちょっと立て込んで
たんだが、紫苑の誕生日と
あっちゃ来ないわけに
いかないからな」