オフィスの甘い罠
柊弥は眉にしわを寄せて、
「いいだろ別に。
つーか手帳の方とも
ブランドそろえてんだよ。
一応それなりに高級品
なんだぜ、それも」
「知らないわよ。
てゆーか今さら万年筆とか
アナログすぎるし。
どうせならipadくらい
買ってっての」
「はぁ!?
あのな、何でもデジタル化
すりゃいいってもんじゃ
ねーだろが。
オレは好きなんだよ、
万年筆の書き味が」
「あっそ。
いい歳してジジィ趣味なのね」
「ジ…………!?」
……何言ってるんだろ、あたし。
口をついて出る言葉は、
心とは正反対のイヤミばっかり。
ホントは、お礼くらいは
素直に言ってあげても
いいかなって思ってるのに。
だってこれはきっと。
《あたし》がもらった、
生まれて初めての――
正真正銘の、誕生日
プレゼントなんだから。
「いいだろ別に。
つーか手帳の方とも
ブランドそろえてんだよ。
一応それなりに高級品
なんだぜ、それも」
「知らないわよ。
てゆーか今さら万年筆とか
アナログすぎるし。
どうせならipadくらい
買ってっての」
「はぁ!?
あのな、何でもデジタル化
すりゃいいってもんじゃ
ねーだろが。
オレは好きなんだよ、
万年筆の書き味が」
「あっそ。
いい歳してジジィ趣味なのね」
「ジ…………!?」
……何言ってるんだろ、あたし。
口をついて出る言葉は、
心とは正反対のイヤミばっかり。
ホントは、お礼くらいは
素直に言ってあげても
いいかなって思ってるのに。
だってこれはきっと。
《あたし》がもらった、
生まれて初めての――
正真正銘の、誕生日
プレゼントなんだから。