オフィスの甘い罠
その不思議な気迫にるり
ちゃんは一瞬たじろぎながらも、
「何言ってんの?
あ、もしかしてアンタ客?」
「客じゃない。
オレは……コイツの上司だ」
「はぁ!?」
『何言ってんの?』って
感じのバカにした声を
出されても、柊弥は全く
表情を変えない。
むしろこれ以上話を
する気はないのか、柊弥は
涼しい声で
『そういうことだから』
と告げると、クルリと
あたしに向き直った。
そして、
「行くぞ、梓」
「えっ!?」
強引に腕を取られて
あたしは狼狽する。
「行くぞって、あたしまだ
仕事中―――!」
「んなもんどーでもいい。
どうせ辞めんだから」
「えっ、ちょ、ちょっと
待ってよ!」
騒ぎの輪の中心を抜け出て
ズイズイ歩き出した柊弥。
ちゃんは一瞬たじろぎながらも、
「何言ってんの?
あ、もしかしてアンタ客?」
「客じゃない。
オレは……コイツの上司だ」
「はぁ!?」
『何言ってんの?』って
感じのバカにした声を
出されても、柊弥は全く
表情を変えない。
むしろこれ以上話を
する気はないのか、柊弥は
涼しい声で
『そういうことだから』
と告げると、クルリと
あたしに向き直った。
そして、
「行くぞ、梓」
「えっ!?」
強引に腕を取られて
あたしは狼狽する。
「行くぞって、あたしまだ
仕事中―――!」
「んなもんどーでもいい。
どうせ辞めんだから」
「えっ、ちょ、ちょっと
待ってよ!」
騒ぎの輪の中心を抜け出て
ズイズイ歩き出した柊弥。