オフィスの甘い罠
「……柊弥には、わからない。
柊弥はちゃんとお母さんが
迎えに来てくれたじゃない。
3年間はすごく寂しかった
かもしれないけど、
最後にはちゃんと――…」
絶対に自分から話すことは
ないだろうって思ってた。
だけど気づくとあたしは、
溢れ出る思いをそのまま
言葉にして、柊弥に
話し出してた。
柊弥は真剣な目であたしを
見て、その言葉を
しっかりと受け止める。
「お前には、誰も迎えに
来なかった。
――そう言いたいのか?」
「……そうよ。
母親は、あたしがまだ
小さい時に離婚した。
新しい恋人の所を渡り歩く
ような生活で、何年かは
育ててくれたけど……
そのうち、嫌に
なっちゃったのね」
あたしが7歳の時。
母親は、ほとんど交流も
途絶えてた自分の親――
つまりあたしの祖父母の
家の前にあたしを立たせ、
自分は姿を消した。
柊弥はちゃんとお母さんが
迎えに来てくれたじゃない。
3年間はすごく寂しかった
かもしれないけど、
最後にはちゃんと――…」
絶対に自分から話すことは
ないだろうって思ってた。
だけど気づくとあたしは、
溢れ出る思いをそのまま
言葉にして、柊弥に
話し出してた。
柊弥は真剣な目であたしを
見て、その言葉を
しっかりと受け止める。
「お前には、誰も迎えに
来なかった。
――そう言いたいのか?」
「……そうよ。
母親は、あたしがまだ
小さい時に離婚した。
新しい恋人の所を渡り歩く
ような生活で、何年かは
育ててくれたけど……
そのうち、嫌に
なっちゃったのね」
あたしが7歳の時。
母親は、ほとんど交流も
途絶えてた自分の親――
つまりあたしの祖父母の
家の前にあたしを立たせ、
自分は姿を消した。