オフィスの甘い罠
そして柊弥は、吐息が
かかりそうなほどの近い
距離であたしの瞳をとらえて、
「誰かを恋しいとか、
愛しいって思う気持ち。
それに、寂しいとか悲しい
とか嬉しいとか……
とにかくそういう、人間
らしい感情全部。
それを……オレがお前に
思い出させてやる。
オレが、お前と一緒に
感じていきたいんだ」
『オレが、お前と一緒に
感じていきたい』
それはまるで、冷たい氷を
ジワジワ溶かしていくかの
ようなあたたかな言葉だ。
低くてぶっきらぼうなのに
なぜか涙が出そうなくらい
優しい声で、柊弥は続けた。
「だから――オレを信じろ、梓。
他の何も信じなくていい。
ただオレのことだけ、
お前は信じてれば――…」
“オレがお前を、救ってやる”。
そう言って、柊弥は
あたしを抱き寄せた。
かかりそうなほどの近い
距離であたしの瞳をとらえて、
「誰かを恋しいとか、
愛しいって思う気持ち。
それに、寂しいとか悲しい
とか嬉しいとか……
とにかくそういう、人間
らしい感情全部。
それを……オレがお前に
思い出させてやる。
オレが、お前と一緒に
感じていきたいんだ」
『オレが、お前と一緒に
感じていきたい』
それはまるで、冷たい氷を
ジワジワ溶かしていくかの
ようなあたたかな言葉だ。
低くてぶっきらぼうなのに
なぜか涙が出そうなくらい
優しい声で、柊弥は続けた。
「だから――オレを信じろ、梓。
他の何も信じなくていい。
ただオレのことだけ、
お前は信じてれば――…」
“オレがお前を、救ってやる”。
そう言って、柊弥は
あたしを抱き寄せた。