オフィスの甘い罠
あたしの心に、シンシンと
雪のように降りてくる声。



合わせた体から伝わる彼の
ぬくもり。



その温かさがあたしの心を
ゆるやかに溶かしてく。




――そうだよ。

あたしは寂しかったのかも
しれない。



誰かに愛されたくて、
必要とされたくて。



諦めたフリして……
ホントはまだ何ひとつ、
諦めちゃいれなかったの
かもしれない。



そしてそんなあたしの心に
グイグイ入り込んできて
あたしを変えていこうと
する柊弥に――

あたしは不安と畏れを感じ
ながらも、どうしようも
ないくらい、惹かれて
いってた――…。




「――あたしと感じたい
って、どーゆーこと……?」



『オレを信じろ』



そう言ってくれる言葉の
奥にある感情は……それは……。



_
< 276 / 288 >

この作品をシェア

pagetop